2023/04/06 23:03


今回は私たちの扱うブルーノチョコレートについて✨





コスタリカ・首都サンホセから約300km南に下ったオサ半島というエリアにある小さな町に、Bruno's Chocolateのカカオ農園があります。


ブルーノさんというスイス出身のお父さんがコスタリカに移住してきてカカオ農園を始め、娘のナターシャと共に農園を運営しています。


この日はモルフォのあるペレスセレドンからローカルバスを乗り継いで行ったのですが、なかなかスリルのある旅でした笑


コスタリカでは、Uberタクシーが主流で首都近郊ではかなり走っているのですが、この辺の田舎ではUberはほとんどありません。(普通のタクシーもほとんど見かけません。)


その分、バスが走っているのでバスでなんとか行けるだろう!と長距離バス+ローカル路線バスを使っていくことにしたのです。


長距離バスは割と時刻通りに出発するので心配はしていなかったのですが、ローカルバスは時刻表が変わったりあてにならないので、とにかくその場所についてから次何時に出発するかな、とチェックするしかなく。。


なんとか汗だくで乗り継ぎは成功!しましたが、降りるバス停がよくわからない。。運転手さんにここまで行きたいんだけど、近くで降ろして!と頼んでなんとか農園近くまで到着しました。

そこでBrunoさんに連絡したら、素敵なトラックで迎えに来てくれました。あーよかったw


下の動画にあるように。見渡す限り、森?というかこの一帯は木しかありませんね。





おそらく30度はあるであろうこの地域、この日は快晴!かなり暑かった。。

カカオを乾燥・発酵させる場所からスタート!ここはハウスのようになっていてもっと暑い。。おそらく50度はあった気が、、



このBoxにカカオの実を入れて、2日ごとに上から下に移動させながら発酵するそうです。


その後は乾燥の工程。床にそのまま広げるのが主流だそうですが、小さな虫とかがくるので、こちらの農園ではこのような台を作って乾燥させているそうです。


この後、いよいよ農園ツアーへ!

色々話しながらカカオのこと、農園のこと教えてもらいました。

ブルーノ農園は約40ha(東京ドーム8個分くらい!)の土地があり、1haあたり約1000本のカカオを植えています。


1つの木からは75個のカカオが採れ、25個のカカオの実から1kgの乾燥したカカオになるそうです。



“ラボ“と言われるところを見せてもらいました。

ブルーノ農園は、有機栽培にこだわってカカオ栽培をしています。
使う肥料や除草剤も全てこちらで手作りをしています。



農園で育てている果物などを発酵させたもの、近くの精肉店からいらない骨をもらってきて、また籾殻を灰にしたり。
竹を発酵させた肥料などなど。実験を重ね色々なタイプの肥料を自然の材料から作っています!


(こちらはランブータンの皮を混ぜて発酵させているもの。コスタリカではよく食べられる、私も大好きなフルーツです!)


(これが骨を燃やした灰です。この手法は日本のやり方だそうです)

色々なことを試行錯誤していて、本当に驚き!まさに研究室!という感じでした。
娘のナターシャは、現在大学でこのような分野の勉強をしているそうです。(素晴らしい!)


↑ この白い繊維のようなものがマイクロオーガニズム、微生物群だそうです。これがたくさんある土壌は豊かなんだそう。
 カカオは、この微生物達と共存していくことでよく育つと言っていました。

(この手の生物学みたいのは詳しくないのでよくわからないのですが、色々説明してもらってなんとなくは理解しました!)

有機栽培はどこで学んだの?とブルーノさんに聞いたら「全部googleだよ!」と笑って答えてくれました。

肥料や除草剤を使ったカカオは、育つのは早いけどすぐ病気なったり、すぐ枯れてしまうことも多いそうです。
有機で手間暇かけて育てた木は強く、実もよくなるのだと教えてくれました。

また、ブルーノ農園は50%が生物保護区に指定されているため、たくさんの動物達が住んでいます。
ついこないだも、野生のアリクイが遊びにきていたみたいです!!



パッケージにデザインされている動物達は全て農園で見られるもの達です。
少し前に2mくらいの大きな蛇が農園にいたらしいです!怖い、、と思うけど、「彼らの家に私たちが入ってきたんだからね」
と言っていたのには少し考えさせられました。

生物と共存しながら農園を守っていく姿は本当に素晴らしいなと思いました!



(農園からの景色、、素晴らしい)


こちらで大事に育てられたカカオは食べてもらった方にはわかると思いますが、本当に香り豊か!

これがカカオのフルーツなのですが、種の周りは食べられます。ライチみたいな感じの甘さでめっちゃ美味しいです!




農園で乾燥工程まで終えたカカオたちは首都サンホセ近くの工場へと運ばれてチョコレートに加工されているんです。


現在、コスタリカ国内でオーガニックのカカオからチョコレートまで作っているTree to Barの農園はブルーノ農園だけ!だそうです。
とても貴重ですね。

内容盛りだくさんのカカオ農園レポでした!ぜひ一度ご賞味ください^^